ドアを開けると、思いの外大袈裟な音が鳴った。部屋は1棟1棟独立していてシェルターのような頑丈な作りだ。ドアを除いて。建て付けの悪いそれからぎい、と耳障りな音が響く。鍵すらかけられていない。「不用心この上ないよ、拓海クン」蒼月はドアを少しだけ…
蒼月はひょいひょいと滑るように、瓦礫の上を渡っていく。目が見えないことを忘れるくらい身軽な様に呆れて、拓海は声をかけた。「本当は見えてんじゃないのか」学園の中ならともかく屋外だ。躓きそうになったら手を引いてやろうと思ってただけに、拍子抜け…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。