序章 「かっちゃん、あれ何だろ」 幼い頃、ふたりで林の中に遊びに行った時だ。後ろを歩いていた出久が言った。 ふらふら余所見をしているから、ついてくるのが遅れて、待ってよかっちゃん、と追いかけてくるのが常だった。この日は2人だけだから、歩くペー…
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