碧天飛天の小説サイト

碧天飛天の小説サイトです。腐向け二次創作やオリジナルの小説を置いてます。無断転載禁止Reprint is prohibited

習作 静雄編(R18)

f:id:hiten_alice:20150417114014j:plain

静雄編
帝人の身体に静雄の剛直が挿入されている。震える身体に静雄の太く長いものが咥えさせられている。この俺がセックスするなんてな。人の身体に俺の身体を入れるなんて。壊してしまいそうだ。だが押さえがきかなかった。
「いてぇか?」
帝人は喘ぎうなづく。
「すまねえな」
静雄はさらに腰を動かし始める。じわじわと腰を進め血管の浮いた肉棒を帝人の肛門に埋め込んでゆく。静雄は締め付けられる快感に低く呻く。
「ああぅ」
帝人は身を捩るも鍛えられた静雄の身体はびくともしない。細身の身体は静雄の逞しい身体に組みしかれ深々と貫かれてゆく。まるで野生の獣が獲物を蹂躙するように。

街中で時折会うと話しかけてくる帝人に静雄は問う。
「お前は俺が怖くねえのか」
「怖くないですよ」柔らかく笑って返す帝人。「こわいんですか」
まるで静雄がそう問われているような気がする。夕方、学校帰りの時間に静雄は何となく帝人を待つようになる。いつも来るわけではない。会えると気分が高揚する。
「お前明日来るか?」
「え?」
「この辺でいるからよ」
「いいんですか」
静雄は約束を取り付けた自分に気づく。こんな風に帝人と話しているとまるで自分も普通なんじゃないかと錯覚しそうになる。心地よいと思う。
「触っていいですか?」
ベンチに座り奢ったジュースを飲んでいた帝人が突然言う。
「その、腕に」
「ああ、構わねえよ」
腕を触られくすぐったい。
「硬いですね」
「俺も触っていいか?」
「いいですけど俺のなんて」
静雄は帝人の腕に触れる。掴むと細くて折れそうだと思う。直に触りてえ。そう思ってたら頬に触れていた。
「静雄さん?」
「ああ、わりい」
唇に触れてえ。そう思った自分に驚く。静雄は煙草を吸いながら帝人の唇から目が離せなくなる。

学校帰りのささやかな道草。単身池袋に来て周りに学校と友達しか接することの毎日の中で。どこかほっとしている自分がいる。話していると普通の大人の男の人だ。帝人はどこか嬉しい。惹かれてやまない非日常を捕まえたように感じているのかも知れない。

突然の大雨、静雄は近くだからと自分の部屋に帝人を誘う。
「服、乾かしていけよ」
「はい、すいません」
帝人はびしょ濡れのブレザーを脱ぐ。ワイシャツも濡れて帝人の身体に張り付いている。ボタンが外され帝人の肌が露わになる。自分もワイシャツを脱ぎ始めながら静雄は帝人の身体を見つめる。下半身が熱くなり勃起の感覚を覚える。
「乾燥機にかけるから服よこせ」
振り切るように部屋を出る。やべえ。動悸が止まらない。高校生だぞあいつは。戻ると帝人は床に座っており静雄の身体を見てびっくりする。
「身体すごいですね」
「触ってみるか」
軽い気持ちで答える。だが自分に触れる帝人の手が熱い。腕に胸に触れる帝人の手。生木のような瑞々しい帝人の肌。
「やっぱり筋肉すごいです。静雄さん?」
直に触れたら俺は。静雄は帝人の肩に触れ胸に触れ背中に腕を回し抱きしめる。触れ合う身体が熱い。静雄は帝人の頬に触れ顎を掴んで上を向かせる。
「ここも触りてえ」
「どうぞ?」
静雄は帝人の唇を自分の唇で塞ぐ。驚く帝人の口内に舌を入れて貪る。帝人の舌を絡めとり食むように深くする。苦しがり胸を叩く帝人。一度唇を離すが一息つくとまたキスをして口腔を貪る。帝人は後ずさろうとするが後ろのソファに阻まれる。首を振っても逃れられない。帝人は自分が捕まったのだと知る。ズルズルとソファから滑り床に頭がつく。離れた帝人の唇を静雄は追いまたキスを続ける。静雄はやっと唇を離す。身体の下の帝人が荒い呼吸を繰り返している。馬乗りになっている静雄の目が爛々と輝いている。静雄は帝人の上に屈み込み首筋を吸い痕をつけていく。
「静雄さん、静雄さん」
「竜ヶ峰、どうもやべえわ」帝人の下着を脱がし静雄は言う。帝人はいつもと違う低い声に動揺し逃れようともがくがその脚を静雄は掴む。びくともしない。
「こんなつもりじゃなかった。でも、もう」
静雄は苦しげにしかし欲望に燃える瞳で帝人を見つめる。
「暴れんな。お前を壊したくねえ」
静雄は帝人の足を大きく開かせ隠された部分を露わにする。その間に身体を入れると帝人の身体にキスして吸いつく。いくつも所有痕をつけていく。乳首を舌で転がし舐める。下半身に顔を埋め帝人の陰茎を舐める。
「静雄さん、やめて」
上ずった声で帝人は抗議する。静雄は陰茎を咥え扱きながら刺激する。
「やだ、いや」
帝人の喘ぎまじりの声が耳に心地よい。帝人は小さく悲鳴を上げて静雄の口内に果てる。静雄は帝人の迸りを手のひらに吐き出して帝人に見せる。
「いや、じゃねえよな」
「静雄さん、どうして」
「わかんねえ、でも欲しくてたまんねえ」
静雄は自分も下着を抜ぐ。全裸になった静雄の逞しい身体に息を呑む帝人。これから自分を犯そうとする身体に一瞬魅せられる。そそり立つ屹立を見て我に返り、ずり上がる帝人の腰を静雄は片手で押さえる。
「静雄さん無理です」
「男同士はここに入れるんだぜ。竜ヶ峰」
「知ってます。無理です、いや」
静雄は帝人のもので濡れた指を肛門にこじいれる。
「わりい。柔らかくしてやるからよ」
こね回す内に指を3本奥まで咥えこむほどにほぐれる。深く出し入れし指を捻じり込む。「もういいか」
いつ終わるとなく嬲られ朦朧とした瞳の帝人の耳元に話しかける。
「馬鹿なことしてるってわかってんだ」苦しげな声で囁く。「でもどうしても俺はお前が欲しいんだ」
静雄は帝人の脚を開き入れていた指を抜き、帝人の迸りを塗りつけた亀頭を押し当てぐいっと突き入れる。中にぬるりと押し入られ帝人は息を呑み仰け反る。
「そんな、静雄さん」亀頭はごりごりと中を擦りながら入り口を広げる。
「いや、だ」
帝人は信じられないほどの圧迫感に身悶えする。静雄が腰を前後に振ると亀頭の括れから肉の幹も挿入され中を押し広げてゆく。静雄は気持ちよさにはあっと吐息を吐く。こんなにも満たされるのか。陰茎を体内の異物として締め上げる帝人の熱い肉はかえって快感を静雄に与える。陰茎を埋めては抜きまた埋める。
「静雄さ、は、あう」
帝人の喘ぎ声に静雄はぺニスが帝人の前立腺を掠めたと感づく
「ここか、竜ヶ峰」
「いや、いやです。そこやめてください」
何度も突くと帝人が過ぎる快感に涙を流す。
「お前も気持ちよくなって欲しいんだ」
帝人の陰茎が立ち上がる。静雄は帝人に覆いかぶさり引き締まった腹で帝人のものを擦りながら中を抉る
「そんな、いや」
陰茎と体内に同時に与えられる快感に帝人は喘ぐ。
「お前いい声で鳴くな」
静雄がふわりと笑う。静雄の腰の動きが早くなり中を激しく突き上げ行き来する。静雄は低く呻くと帝人の中で果て、腹の上で擦られた帝人のも同時に果てる。静雄はぺニスを根元まで接合部にぐっと押し付けると体内に迸りを余さず注ぎこむ。2人は荒い息をつき。静雄は帝人の上に身体を重ねる。
「竜ヶ峰。もっとしてえ。いや、するぞ」
帝人は慌てる。
「もう無理です」
「じゃあ明日か。明日来いよ。来なかったらお前の家に行く」
「行きます」
「そうか」
満面の笑みを浮かべる静雄に帝人は言葉をなくす。
「いやだったか」
「わかりません。想像もしてなくて」
憧れの存在の自分への情熱を心にも体にも刻みつけられた。蹂躙されたのに何故か恨む気持ちはない。自分が浅慮だったのだろうか。どうにかできたのだろうか。これからどうすれば。
「俺はお前を抱くぜ。これからも」
逡巡しているのを気づいたのか静雄が言う。
「初めてなんだ。こんなのは。止めようがねえ」静雄は身体を起こし帝人を見下ろす。「欲しくてしようがねえんだ。傷つけたくねえ」
低く苦しげな声。帝人は反射的に頷く。
「そうか」
静雄は照れたように笑い、帝人を抱きしめそっと力を込める。絡みつく鋼のような腕に帝人は思う。自分はいつか壊されるのだろうか。壊されないために頷いたのに。それでもいいか。考えるのは後にしようと帝人はのしかかる逞しい身体を抱き返す。

END