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習作 青葉編(R18)

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「見つけた。帝人先輩」
 図書室の机に座っている帝人を見つけ青葉は明るく声をかける。帝人は顔を上げる。
「なんかあったの?」
「なにかなきゃいけないんですか?何もないですよ。一緒に帰りましょう」
「探したい本があるんだ。また今度ね」
「手伝いますよ」
 帝人は青葉を見上げ立ち上がると書架の方に向かい歩き出す。その後を青葉はついてゆく。部屋に二人の靴音が響く。他に誰もいない。青葉は帝人に追いつき腕を掴み書架の奥の壁に押し付ける。
「青葉君?何?」
 訝しげな声に笑って答える。
「探し物なんかないんでしょう。俺を避けてるだけだ」
「君を避ける理由なんてないよ」
「俺が好きだって言ってからずっとそうじゃないですか」
 帝人は青葉を見つめる。
「困ったなあとは思ってるけどね。僕には何もしようがないし」
 青葉は苦笑する。それが答えなのか。
「じゃあ、先輩。いいですよね」
 低い声でつぶやくと帝人の身体を抱きしめ噛みつくようなキスする。抗う帝人を身体で押さえつけ。呼吸を奪うようなキスを続ける。

 放課後の図書室。翻る白いカーテン。静謐な空間に水音が響く。青葉は本棚の奥に帝人を追い詰め、かがんで口淫をしている。帝人は懸命に声を抑えるが喘ぎ声を抑えきれない。
「青葉くん、もうやめてよ」
 自分が帝人をこんな風に乱れさせていると思うとたまらない。もっともっと乱れさせたい。青葉は帝人のペニスを嬲りながら後ろの窄まりに指を滑らせる。
「何して、青葉くん」
「好きです、帝人先輩」
 青葉は帝人の中に指を入れる。するりと入る。
「あいつに慣らされたんですか」
 腹が立ちぐっと奥に指を突き入れる。帝人が眉を顰める。
「あ、君には関係ない」
「そうですか。でも今は先輩の側にいるのは俺だけだ」
 再び帝人のモノを咥えると後孔を掻き回すように弄りながらいかせる。帝人のモノが青葉の口の中で弾ける。その精液を手の平に吐き出し見せつけると、帝人は嫌な顔をする。その様に密かに歓喜する。
「悪趣味だね、君は」
「先輩、俺も欲しいです」
 青葉は帝人のズボンを脱がし片足を上げさせると慌てる帝人の両手を拘束する。
「俺も満足させてください」
 ベルトを取り前を寛ぐと屹立した青葉のペニスが現れる。青葉はペニスに帝人の精液を塗りつけて亀頭を帝人の後孔に当てるとぐっと挿入させる。
「先輩のここ、俺のを美味しそうに呑み込んでますよ」
「何言ってんだよ」
「もっと貴方を暴きたい」
 内壁を擦りながら熱い中を抉っていくと柔らかく締め付けられる。腰を振り身体を進めるとペニスが全て帝人の中に埋まり根元が触れ合う。
「先輩の中に俺がいますよ」
 無邪気に上気した顔で喜ぶ青葉。帝人は苦悶に少し快感を滲ませたようにみえる。青葉はゆっくりと屹立を出し挿れさせる。ペニスを突き上げては腰を引いて引き下ろしまた突き上げる。
「俺のが先輩の中に出たり入ったりしてますよ」
「君はおかしいよ」
「ええ、俺はおかしいんです。俺をおかしくしたのは先輩です」
 青葉は帝人の身体を抱きしめて 壁伝いに引き下ろすと繋げたまま帝人の上に乗り上げる。もう片方の脚も掴んで身体を開かせ激しく腰を揺らしペニスを帝人の中に行き来させる。
「先輩愛してます」
 一際奥に突き入れると青葉は帝人の中に欲望を注ぎ込む。
「先輩、先輩」
 ペニスを抜かずにうわ言のように呼ぶ。帝人を犯した。ずっと望んでいた。
「これ、強姦って言うんじゃないかな」落ち着いた帝人の声。「無駄なのに」
 なんとも思ってない声に泣きたくなる。無邪気で危うくて冷たい。そんなところに惹かれているけれど。
「意地悪ですね。先輩」正面から見つめる。「どうすれば俺を感じてくれるんですか」
 青葉のキスを帝人は拒まない。されるままの帝人に何度も唇を押し付け啄ばみ、口内の熱を求め深く貪る。惹かれるほどわかってしまう。 帝人は自分を少しも好きではない。帝人は周りの全てを壊しても自分すらも壊してもいいと。守りたいものに俺は入っていない。手の甲を貫いたボールペンの、あのひと突きで帝人は青葉を掌握したというのに。きっと何度その身を貫いても帝人は手に入らない。
「僕は君がすきだよ。かわいい後輩としてね」
 嘘ばっかりだ。わかってるのに。信じたくなる。

END